TOP > コンテンツ一覧 >

オールドレンズ・フォトコンテスト

9
オールドレンズ・フォトコンテスト
公開日:2013/07/09

オールドレンズ・フォトコンテスト 審査結果発表

審査員 澤村徹
CAMERA fan主催「オールドレンズ・フォトコンテスト」へご応募いただき、ありがとうございました。応募作品はどれもレベルが高く素晴らしい写真ばかりでした。澤村徹氏の審査により、11作品が選ばれました。ここで審査結果を発表いたします。当選者の皆様には、別途カメラファンより当選のご連絡を差し上げます。
受賞者の皆様、おめでとうございます。今回、残念ながら受賞に至らなかった皆様も、これからも末永くオールドレンズ・ライフをお楽しみ下さい。
(Camera fan編集部



【作品部門】


★総評★
オールドレンズに特化したフォトコンテスト、おそらくこれは国内初、もしかしたら世界初の試みかもしれない。使用機材に制約があるだけでもめずらしいのに、しかもその制約がオールドレンズという条件だ。どのような写真を応募すべきか、セレクトや仕上げに悩んだ人が多かったのではないだろうか。

選考作業を通じて実感したのは、オールドレンズファンの写真に対する意識の高さだ。オールドレンズファンはベテランカメラユーザーが多いという現状に加え、カメラをはじめて間もないオールドレンズファンであっても、オールドレンズで撮るという選択をした時点で、写真に対する意識は相当なものだろう。応募作品のアベレージは高く、写真鑑賞者としては楽しい時間をすごし、審査員としては実に悩ましい選考だった。

そうした中、入賞の決め手となったのは、オールドレンズとの付き合いの深さに尽きるだろう。オールドレンズの個性を理解しているか。特別な撮影であろうと、日常的な撮影であろうと、日頃からオールドレンズを使い込んでいるか。付き合いの長さではなく、シンクロの度合いが作品クオリティに大きく影響していたように思える。

オールドレンズは種類が多く、様々な個性をテイスティングするのは楽しいものだ。ライカ、ツァイス、ニッコール、多彩なレンズに目移りするのもよくわかる。ただし、こと作品づくりに関しては、フェイバリットレンズとの深いパートナーシップが大切になってくるだろう。

審査員 澤村徹


作品部門グランプリ・マップカメラ賞


◯氏名ユウキカワグチ ◯応募部門:作品部門  ◯作品タイトル:微笑み ◯機材情報:メーカー名(OLYMPUS)カメラ名(OM-D EM5)レンズ名(OLYMPUS OM-SYSTEM F.ZUIKO AUTO-S 50mm f1.8 )アクセサリー名(KERNEL OM-m4/3)
<選評はこちら>


特選・松坂屋カメラ賞
◯氏名:Yoneyama Yoshito ◯応募部門:作品部門 ◯作品タイトル:Cyberpunk Vision ◯機材情報:カメラ Pentax Q レンズ 三協精機6.5mm/F1.4 D-mountシネレンズ
<選評はこちら>


入選・ユー・シー・エス賞
◯氏名:上原 稔 ◯応募部門:作品部門 ◯作品タイトル:椿 ◯機材情報: メーカー名(Panasonic) カメラ名(LUMIX GX1) レンズ名(Leitz SUMMILUX-M 1:1.4/35mm 2nd)
<選評はこちら>


入選・タカナシカメラチェーン賞
◯氏名:ヨッピー ◯応募部門:作品部門 ◯作品タイトル:家路 ◯機材情報:メーカー名(OLYMPUS)カメラ名(E-P2)レンズ名(AUTO
QUINON 55mm F1.9/Steinheil)アクセサリー名(Hawk's Factory ヘリコイド付き
LeicaM→M4/3アダプター)(RAYQUAL EXA/TOP-LMアダプター)
<選評はこちら>


メーカー特別賞・デジタルホビー賞
◯氏名:namico ◯応募部門:作品部門 ◯作品タイトル:たいようのにおい ◯機材情報: メーカー名 : OLYMPUS カメラ名 : OM-D E-M5 レンズ名 : JUPITER-8 2/50 アダプタ : KIPON
<選評はこちら>





【ドレスアップ部門】

★総評★
カメラのドレスアップは、様々な要素がある。カメラケース、ストラップ、貼り革などのドレスアップアクセサリー。オールドレンズ、マウントアダプター、外付けファインダーなどの機能パーツ。要は外観と機能性の両面から成り立っているわけだ。さらに今回のコンテストでは、ドレスアップしたカメラを「写真で見せる」という要素が加わる。スタイリング、機能性、そしてドレスアップのアピール。こうした複合的な要素をいかに満たすかが入賞の決め手だ。

応募作品の中で多かったのが、カメラにオールドレンズを付け、オールドレンズを中心に写真を撮った作品だ。たしかにオールドレンズは目立つし、現行機のデザインとのギャップもおもしろい。しかしながら、それで満足せず、オールドレンズを付けたカメラをどんなスタイルで携行するか、という部分まで踏み込んでほしいところだ。無骨なオールドレンズを付けたのであれば、それに負けない存在感のあるストラップを。正統派のクラシカルなレンズなら、トラッドなレザーケースを。お気に入りのカメラとレンズを、自分だけのスタイルで持つ。そのことにもっと貪欲になってもかまわないだろう。

カメラを見せるという点でも惜しい作品がいくつも見受けられた。せっかくスタイルのよいストラップを付けているのに肝心のストラップが写り込んでいなかったり、カメラの角度が中途半端で十分に魅力が伝わってこなかったり、ひと工夫するだけで魅力が倍増する作品が多く見受けられた。被写体がカメラというだけで、基本的に普段の撮影と構図の考え方はいっしょだ。カメラがもっともかっこよく見えるベストな構図を探せばよい。

お気に入りのドレスアップスタイルを、どうすればかっこよく見せることができるのか。カメラ愛の深さがドレスアップのトリガーだ。


グランプリ・フォトベルゼ賞

◯氏名:すずき けんや ◯応募部門: ドレスアップ部門 ◯機材情報:メーカー名(EPSON)カメラ名(R-D1)レンズ名(D.Zuiko 1:2.8 f=3cm Olympus pen EES用改造)
<選評はこちら>



特選・三宝カメラ賞

◯氏名:Didjeridoo ◯応募部門:ドレスアップ部門 ◯作品タイトル:『デジタルウエストレベルファインダー』 ◯機材情報 カメラ /
(sony α99) レンズ / (Hasselblad FE-Planar 110mm F2) アクセサリー / (AdTechno
CL5585H) (Acru カシェバナーヌ) (Hasselblad 6093T) (Rayqual HS-M/Sα V.2)
(KonicaMinolta ホールディングストラップ HS-1)
<選評はこちら>


入選・大貫カメラ賞
◯氏名:VOFAN ◯応募部門:ドレスアップ部門 ◯作品タイトル:A camera after war ◯機材情報: メーカー名(RICOH)
カメラ名(GXR) レンズ名(A12 28mm) アクセサリー名(Ricoh LH-1 lens hood Asashi Pentax old
camera strap Olympus VF-1 viewfinder)
<選評はこちら>



入選・ミヤマ商会賞
◯氏名:塚田裕之 ◯応募部門:ドレスアップ部門 ◯作品タイトル:Close-up ◯機材情報:IIIf+NOOKY-HESUM+Summitar50mmf2.0
<選評はこちら>



メーカー特別賞・ユリシーズ賞
◯氏名:小松輝之 ◯応募部門:ドレスアップ部門 ◯作品タイトル:VPKデジタル化作戦 ◯機材情報:メーカー名(パナソニック)
カメラ名(ルミックスG1) レンズ名(Kodak Meniscus Acromatic)
<選評はこちら>



ユリシーズ賞
◯氏名:御手洗 英明 ◯応募部門:ドレスアップ部門 ◯作品タイトル:君にLOCK ON!! ◯機材情報:
メーカー名(CANON)カメラ名(EOS-7D)レンズ名(Contax Planar T* 1.4/50
(Y/C)マウント)アクセサリー名(PixGEARハンドストラップ)
<選評はこちら>

<プロフィール>


澤村 徹(さわむら てつ)
1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。オールドレンズ撮影、デジカメドレスアップ、デジタル赤外線写真など、こだわり派向けのカメラホビーを得意とする。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線写真、オールドレンズ撮影にて作品を制作。近著は玄光社「アジアンMFレンズ・ベストセレクション」「オールドレンズを快適に使うためのマウントアダプター活用ガイド」、ホビージャパン「デジタル赤外線写真マスターブック」他多数。

 

<著書>


アジアンMFレンズ・ベストセレクション



オールドレンズを快適に使うためのマウントアダプター活用ガイド



ソニーα7 シリーズではじめるオールドレンズライフ
BACK NUMBER