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イベント情報

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イベント情報
公開日:2024/04/12

東京都写真美術館にて「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」開催

CAMERA fan編集部


東京都写真美術館にて、展覧会「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」が2024年5月12日(日)まで開催されている。本展は、日本の写真史に大きな足跡を残した写真家・木村伊兵衛(1901-1974)の没後50年展として、その仕事ぶりを回顧するもの。

木村伊兵衛は、1920年代に実用化が始まったばかりの小型カメラにいち早く着目し、その表現力に魅了された。従来の型にはまった写真とは異なり、被写体の自然な表情や一瞬の動きを捉えるスナップショット、文芸家たちのポートレートや東京の下町風景などを鮮やかに記録した。1933年の「ライカによる文芸家肖像写真展」では、独自スタイルを確立。1936年には初めて沖縄を訪れて生活感にあふれた日常を記録するなど、“ライカの名手”として広く知れ渡った。木村伊兵衛は、報道写真以外にも、広告宣伝写真や歌舞伎などの舞台写真、カラーフィルムによる滞欧作品、秋田の農村をテーマにするシリーズなど、実にさまざまな被写体を捉えた数多くの作品を残した。そして、印刷メディアという場を通して人間の営みのイメージを伝えるという写真の社会的な機能を自覚し、自らを「報道写真家」と位置づけた。その独特な眼差しにこだわった写真表現は、きわめてユニークで、見る人の心を惹きつけている。

本展では最近発見されたニコンサロンでの木村伊兵衛生前最後の個展「中国の旅」(1972-1973)の展示プリントも特別公開。なお、2024年4月13日(土)と4月27日(土)に、ゲストを迎えたトークショーも予定されている。


秋田おばこ、大曲、秋田、1953年


町廻り、佃島界隈、東京、1953年


ミラボー橋、パリ、フランス、1955年


<展覧会概要>

「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」

会期:2024年3月16日(土)〜5月12日(日)
会場:東京都写真美術館 地下1階展示室 恵比寿ガーデンプレイス内
開館時間:10:00〜18:00(木・金曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日:毎週月曜日
(4月29日(月)、5月6日(月)は開館。5月7日(火)は休館)
主催:クレヴィス
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
協賛:株式会社ニコン/株式会社ニコンイメージングジャパン
後援:公益社団法人日本写真家協会
東京都写真美術館ホームページ:https://topmuseum.jp/
クレヴィス ホームページ:https://crevis.co.jp/

<トークイベント概要>

トークイベント1
開催日:2024年4月13日(土)
時間:14:00〜15:30 (開場13:30)
出演者:
高木こずえ(写真家/木村伊兵衛写真賞2009年度受賞)
新田樹(写真家/木村伊兵衛写真賞2022年度受賞)
吉野弘章(東京工芸大学 学長)
会場:東京都写真美術館 1階ホール
定員:180名(整理番号順入場、自由席)
参加費:無料
※ただし当日有効の「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」展の半券の提示必須。
※当日10時より1階総合受付にて整理券配布。

トークイベント2
開催日:2024年4月27日(土)
時間:14:00〜15:30(開場13:30)
出演者:
ハービー・山口(写真家)
小山薫堂(放送作家、脚本家)
会場:東京都写真美術館 1階ホール
定員:180名(整理番号順入場、自由席)
参加費:無料
※ただし当日有効の「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」展の半券の提示必須。
※当日10時より1階総合受付にて整理券配布。

<プロフィール>

木村伊兵衛 Ihei Kimura (1901-1974)
1901(明治34)年、東京市下谷の紐職人の家に生まれる。子供の頃から写真に興味を持ち、京華商業学校に進学はしたが寄席や芸者置屋に出入りする一方、写真に熱中した。卒業後に砂糖問屋の台湾支店に就職。そこでも仕事場近くの写真館に出入りし営業写真の技法を教わる。1922年、東京に戻りアマチュア写真クラブに入会、1924年に自宅で写真館を開く。1929年、花王石鹼の広告部門でプロ写真家として活動を開始。1931年、東京で開催された「独逸国際移動写真展」に大きな衝撃を受け、リアリズムの写真表現を確信する。雑誌『光画』に発表した東京の下町のスナップショット、「ライカによる文芸家肖像写真展」で頭角を現し、以後、「ライカ使いの名手」として活躍する。1950年、日本写真家協会初代会長に就任。アマチュアの指導者としても、土門拳とともに「リアリズム写真」の運動を推進した。1974年没。

<カメラファンがオススメする書籍>

 
IDEA of Photography 撮影アイデアの極意」南雲暁彦・著


「個性あふれる"私らしい"写真を撮る方法」野寺治孝・著

これからフィルムカメラをはじめたい人のためのガイドブック

フィルムカメラ・スタートブック」大村祐里子・著
 
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