新製品レビュー
公開日:2014/12/26
D810+AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G ポートレートギャラリー
photo & text 若子jet
Nikon D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G(以下同)
F2 1/25 ISO1000 WB晴天
モデル:鈴木浩子(FOLIO)/ヘアメイク:猪野みどり
2014年7月にニコンから発売されたNikon D810。前機種のD800から進化し、さらに色や質感もよくなった。
今回は、D810にAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gという組み合わせで、ポートレート撮影に臨んだ。季節は12月。だんだんと冬へ向かって、すっかり冬枯れの景色だ。
秋が忘れていったモチーフを探しながらモデルと歩いた。 F1.4 1/800 ISO64 WBオート +0.67
想いにふけるモデル。周りの緑の情報にとらわれることなく、しっかりと肌の色を再現できた。また、ピントを合わせた人物の前後のボケは、フルサイズならではの立体感を感じさせる。 F1.8 1/250 ISO64 WB晴天日陰 +0.67
58mmの程よい距離感から俯瞰で撮影。
予想以上の驚くような、気持ちの良い美しいボケを見せてくれた。
標準レンズに近い焦点距離ながら、開放絞りで撮影する事で、非日常的な世界を表現することが出来る。次々と見せる素晴らしい画に、思わずこちらもショット数が増えていく。 F2.2 1/125 ISO400 WBオート +0.33
やがて日は沈み、夜になった。イルミネーションを舞台に綺麗なモデルを撮りたいと思った。クリップオンストロボのNissin MG8000 とディフューズにROUGE(ローグ)を組み合わせて撮影。 F2.2 1/160 ISO800 WBオート
暗くになるにつれ、高感度での撮影は至難の技となる。作品を見ての通り、高感度でのノイズも感じず、さらには色調も非常に豊かだ。また、高画素になればなるほど、ブレが非常にシビアになるが、ほどよいボディーの質量と、手にしっくりなじむグリップデザインのD810だからこそ、きっちりと撮影することが出来た。電子先幕シャッターなのもありがたい。
また、暗い中での撮影は、ピントがしっかり合うのか、正直不安な事も多い。だからこそ、限られた時間の中で、連写で撮影をしていくのだけれど、このカメラはピントが迷うことなく、気持ちよく合ってくれる。そして、画質は非常にシャープだ。動きの激しいLED電球のイルミネーションも、AFエリアモードをグループエリアAFに設定すれば、迷うことなくピントがモデルにビシッときてくれる。 F1.8 1/160 ISO1000 WB晴天
F2 1/160 ISO2000 WB晴天
イルミネーションが点灯し、日が暮れる30分前くらいが、一番綺麗な瞬間。
やがて空は、真っ暗になり、点灯している手前のイルミネーションの光と、モデルにあてたライトの光、その先に続く湧き上がってくるような地明かりが、美しいハーモニーを奏でる。シチュエーションはとても賑やかで、ROUGEのカラーフィルターをディフューズしながら、モデルに当ててみる。イルミネーションに写るモデルの画は美しく、また撮りに行きたいと思う。D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
D810とAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gは、肉眼で見た以上の世界を再現してくれた。
12月から1月は街中も賑やかな時。モデルとふたりで夜景ポートレートを撮りに行きませんか? モデル:鈴木浩子(FOLIO)
ヘアメイク:猪野みどり <若子jetからお知らせ>
現在、一緒に作品を作ってくださる方(モデル、スタイリスト、衣装デザイナー、ヘアメイク等)を募集しています。
連絡先→
wakakojet@gmail.com 【メーカーサイト】
ニコン D810
http://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d810/ ニコン AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
http://www.nikon-image.com/products/lens/nikkor/af-s_nikkor_58mm_f14g/