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新製品レビュー

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新製品レビュー
公開日:2014/08/13

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM ポートレートギャラリー

photo & text 若子jet
ISO1600 f1.8 1/160 WB 曇り -0.67

肉眼に近い世界を心地よく切りとれるレンズ

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM は、人物を心地よく切り取ってくれる。初めて使ったにも関わらず手に馴染んでくれて、なにか親しみの持てるレンズに感じた。
今回は得意のポートレートを、日中から夜間までいくつかのシーンで作品を撮りおろしてみた。撮影していく中で、時刻や不安定な天候等の条件に左右されない明るいレンズにとても感動した。

IN THE NIGHTTIME


ISO1000 f1.4 1/250 WB 曇り +0.33
model : 新田知香/make-up : Shota Yamada

街の明かりが灯り始める頃 、撮影はスタートした。
手前からROGUEのディフューザーを装着したnissin i40との組み合わせも非常にいい。背景に写るお寺のイルミネーションも、じんわり雰囲気を残してくれる。

さらに気持ち良くなって、モデルと街に繰り出し、街歩きポートレート撮影を楽しんでみた。異国にタイムスリップしたかのような世界感を表現した。
開放F1.4の描写力は、ピントを合わせた被写体を明確に引き立ててくれる。
地明かりの存在も大切にしてくれた。画質も非常に良く、綺麗だ。



IN THE DAYTIME


ISO400 f1.67 1/500 WB 日陰 +2

前ボケを入れて、モデルを綺麗に引き立たせる。
幻想的な雰囲気をつくり、アーティスティックな世界観を表現出来る、ボケの美しいレンズだと思う。ボケとボケの階調の重なったハーモニーが、より私の世界感を表現してくれる。



ISO100 f1.4 1/500 WB 日陰 +2.33
model : 恵奈/make-up :猪野みどり

この前ボケの綺麗な描写は、シグマのアートラインレンズだからこそ表現出来たに違いない。自分の世界感を持っていて、それを表現したい人にはこのレンズを試してもらいたい。ピントも迷う事無く、ピシっと合ってくれる。

さらに後ボケの背景が、気持ちよく溶け込んでいく描写には、本当に感動した。
ゆがみもなく、ピントを合わせた部分は非常にシャープだ。



ISO1000 f1.4 1/40 WB オート +1.33

最短撮影距離は40cm。思った以上に寄れる。寄った時の被写界深度は浅く、綺麗にピントを合わせた瞳以外の箇所が溶け込んでいるかのよう。もちろん離れて全身を撮影してみてもいいだろう。

ISO1250 f1.4 1/30 WB オート +2


ISO400 f1.8 1/500 WB 曇り +1.67
model : 新田知香(SATORU JAPAN)/make-up : Shota Yamada

マニュアルフォーカスで撮影を試みたが、ピントリングの滑らかな操作性は素晴らしく、使い勝手をよく考えて設計された魔法のレンズだと思った。気持ちよく撮影が出来たとき、たまらない幸福感に満ちる。


Canon EOS 5D MarkIII + SIGMA 50mm F1.4 DG HSM

SIGMA 50mm F1.4 DG HSMは、モデルとの距離感が程よく保て、開放値が明るいため時間や天候により暗い環境でも対応できる。優れた描写力に、解像感。この性能でこの価格は、とてもお買い得だと思う。今回このレンズに出会えた事で、ポートレート作品を私の求めている世界感に仕上げる事が出来た。単焦点レンズを手にするのは、なかなかハードルが高いかもしれない。しかし、そこには使う人のみが味わえる描写がある。シグマのアートラインのラインナップには、この50mm F1.4 DG HSM以外にも、いくつもの秀逸なレンズがある。写真は体で感じるものだ。みなさんも様々なレンズにトライして、自分の世界観を表現できるレンズに出会ってほしい。

関連サイト:シグマ 50mm F1.4 DG HSM
http://www.sigma-photo.co.jp/sgv/

【写真展情報】


若子jet2014年写真展
「キッチュa Go!!Go!! アゲイン浪花
会期:2014年8月15日(金)〜8月28日(木)
10時〜20時 土日祝18時 最終日17時
月曜日休館

会場:Bright Photo Salon
東京都中央区湊1-8-11 ライジングビル4F
日本写真学院内
電話:03-3523-0545
http://jcop.jp/wp/gallery/kicchuagogoagainnaniwa/



若子jet プロフィール
岐阜県岐阜市生まれ。 名古屋造形大学卒業。
撮影スタジオ勤務後、出版社写真部を経て、写真家松本明彦氏に師事後、独立。被写体は人物を中心に、雑誌、広告等の撮影をする一方、展覧会でも発表多数。ライフワークとして街スナップを楽しんでいる。トークショーやコンテスト審査員としても幅広く活動。優しく可愛く綺麗な世界観を得意とする。
2016年7月若子jet写真集「キッチュa GO!!GO!! 浪花編」好評発売中。

http://wakakojet.com/
http://wakakojet.exblog.jp/
twitter:@wakakojet
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